本来歯には、力を加えられると力が加えられた方向に移動する性質があります。その性質を利用して、適合する矯正装置を装着、歯に一定の力を持続的にかけて少しずつ動かし、悪い歯並びや噛み合わせ、いわゆる不正咬合を治すのが歯列矯正です。
矯正歯科を行う歯科医師による歯列矯正治療の無料相談を毎月第4木曜日に実施いたしております。
お子様の歯並びの検診、成人の方の部分的、全体的な治療のご相談、矯正治療に関する全般的なご質問などを承ります。ご希望の方は、お電話か受付にてご予約をお願いいたします。
矯正歯科のメリット
- 他人に良い印象を与え、ご自身もおもいっきり笑顔になれます。
- 食べたものが、口の中にたまりにくくなり、歯みがきなど口のケアも簡単になります。
- 口臭の軽減にも役立ちます。
- 食事がおいしくいただけます。
- 胃腸の負担が、軽くなります。
- 噛むことが、脳を刺激して、頭の働きを良くすると言われています。
- 発音がより明瞭になります。
- あごの関節の痛みや音などの症状、肩こり腰痛偏頭痛などいわゆる不定愁訴の軽減がみられます。
- 歳をとっても歯を残しやすくなるので健康ではつらつとした老年を、将来迎えること出来ます。
矯正治療の流れ
- 1初診<相談>
- 22回目<精密検査>
- 歯の型
- お口の診査
- レントゲン写真 など
- 33回目<コンサルテーション(検査結果の説明)>
- 治療開始時期
- 使用する装置
- 治療期間
- 治療費の説明
- 注意事項の説明
- 契約書の作成
- 44回目 治療開始(治療期間と間隔について)
治療期間
(動的治療)患者さんの成長量や治療の難易度によって大きく変わってきます。
平均2年~2年半で動かす治療は終わります。
装置がお口に入ったら、月に1回程度来院していただくことになります。
1回の治療時間は治療内容にもよりますが、15分~1時間程度です。(保定)治療が終わった後安定するまで抑える装置が治療した期間と同じ期間使用していただきます。始めは月に1回程度ですが安定してきたら数ヶ月に1回の通院でかまいません。
矯正装置の種類
表側からのみえない目立たない装置
表側の装置と致しましてクリアブラケットを用いております。この装置の特徴としましては、予め歯牙移動の情報が組み込まれている Programmed & Preadjusted Appliance System であることはもとより、最近の矯正学のトレンドであるLow friction,Low forceのコンセプトを実現可能とした装置です。この装置の特色を十分に理解し特色を発揮することにより、従来と比較し見た目も目立たず、生体に優しい力での歯の移動が可能となり、少な い痛み、短期間での矯正治療を実現致します。
裏側からの見えない装置
見えない矯正治療」なら周りの人の視線を気にせず「いつの間にかキレイな歯並び」「いつの間にか健康的なかみ合わせ」を手に入れることが出来ます。
「見えない矯正治療」は、接客業など審美的制約の多い職業の方々から圧倒的な支持をいただき、大変喜ばれています。ただし、症例によって適応が難しいケースもございますので、一度ご相談ください。
「見えない矯正治療」は以下の方法に分けられます。
ハーフリンガル
日常生活で目につくのは上顎の歯であることが多いため、上顎だけ歯の裏側に装置を装着します。
下顎には、目立ちにくい白い装置で治療します。
上下ともに裏側からの矯正に比べて、治療費が軽減されています。
フルリンガル
人に見せたくないという方には、上下の歯の裏側に装置をつける治療法が可能です。
歯の裏面はどれも複雑な形態をしているため、当院では精確な治療を達成するために患者様一人一人の完全オーダーメイド装置を準備して治療しております。
この治療法の最大の利点は、誰にも気付かれない間に綺麗な歯並びにできるところです。
マウスピース型矯正装置
「見えない矯正」の新しいアプローチです。
コンタクトレンズのように「厚さ0.5mm程度の透明なマウスピース型矯正装置(アライナー)」を装着することで、少しずつ歯を動かします。
一般定な矯正歯科治療のように、ブラケットやワイヤーを使わないのが大きな特徴です。ただし、症例によって適応が難しいケースもございますので、一度ご相談ください。
適応症
軽度の叢生(デコボコ)、歯列内の空隙閉鎖、矯正の治療の後戻りetc.
比較的歯の移動量の少ないケース適しています。
特徴
- 透明感があり、装着していても目立たない。
- 金属アレルギーの心配がない。
- 食事や歯磨きの際にはアライナーを外す事ができる。
- アライナーは外して清掃できるため口腔内を清潔に保ちやすい。
小児矯正
小児矯正とは、子供の時期に行う矯正治療のことです。
歯列矯正は大人になってからでも可能ですが、子供の時期から矯正を行うことによってより理想的な治療を行うことが出来る場合があります。
その理由は、大人は顎骨の成長が終わってしまっているので歯を動かすだけの矯正になってしまいますが、子供はまだ成長段階にあるので、ある程度アゴの成長をコントロールしながら矯正を行うことが出来るからです。
小児矯正(子供の矯正)を始める時期
子供の矯正は、アゴの骨が成長する6歳~14歳までの間に行うと有効だと言われています。
この時期に矯正を行うことによって上アゴと下アゴの大きさのバランス、歯とアゴの大きさのバランスをある程度コントロールすることができます。
歯列矯正用咬合誘導装置
いままで3歳児検診で反対咬合を指摘されても「永久歯になれば改善されることもありますので、暫く様子を見ましょう」ということが良くありました。しかし、データを見てみると、3才で受け口の場合自然治癒するのは6,4(100人に6名)くらいしかないことがわかりました。つまりは100人の受け口を指摘された3歳児のうち94名ほどは自然には治らないということです。なのにこの時期を逃して永久歯が生えると口の中に針金を通す本格的な矯正をしなければならないケースが多くなり費用も時間もかかってしまいます。
たしかに通常の矯正方法では3才からはじめることはできないのですが、それを可能にしたのが歯列矯正用咬合誘導装置です。
小児矯正のメリット
- 1大人になってから矯正を行う必要がなくなる場合がある。
- 2アゴの成長をある程度コントロールできるので、良い治療結果が得られやすい。
- 3矯正で歯を抜く確率が低くなる。
- 4大人になってから再度矯正治療が必要となる場合でも、矯正の治療期間が短くなり、良い治療結果が得られやすくなる。
- 5矯正期間中は1~2ヶ月おきに歯科医院へ通う必要があるので、その時についでに虫歯の予防をしてもらえば非常に効率的に虫歯予防ができる。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について
- 1最初は矯正装置による不快感、痛み等があります。数日間~1、2週間で慣れることが多いです。
- 2歯の動き方には個人差があります。そのため、予想された治療期間が延長する可能性があります。
- 3装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 4治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まりますので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
- 5歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
- 6ごくまれに歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。
- 7ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 8治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
- 9治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
- 10様々な問題により、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 11歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
- 12矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 13装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
- 14装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 15装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
- 16あごの成長発育によりかみ合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 17治療後に親知らずが生えて、凹凸が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
- 18矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。
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